ブレント原油価格は月曜日に111ドル近辺まで上昇した。トランプ米大統領がイランに「時計の針は進んでいる」と警告したことが背景。週末のTruth Socialでの投稿は、中東の再燃する衝突リスクに対する懸念を呼び起こし、世界的な供給の逼迫につながるとの見方が強まった。
国際エネルギー機関(IEA)は、最新の月次報告で記録的な在庫減少を指摘した。ブレント原油の日足チャートには、今後の方向感を決定しやすい対称型三角形が形成されつつある。
日足のブレント原油チャートでは、価格が対称型三角形の内部で収束している。このパターンは3月19日に形成を開始した。こうしたパターンは、価格が頂点の約70~80%に到達すると決着を見せる場合が多い。現在の形状は、そのしきい値に近づきつつある。
三角形は安値切り上げと高値切り下げを描く。Aは120ドル付近、Bは92ドル付近、Cは116ドル付近、Dは100ドル付近。この収束は方向性を決定する間近と示唆する。
この収束域は、原油にとって2回目の再蓄積ゾーンとなる。最初のベースは2025年12月22日から2月26日までに形成された。そのゾーンからブレントは上抜けし、120ドルをめざして急騰した。
日足での相対力指数(RSI)は58付近。ニュートラルながら上昇傾向を示す。60を上抜ければ、さらなる上昇の勢いを裏付ける根拠となる。
2月下旬の第1蓄積ゾーン上抜けでは、強い買いが観測された。115ドル再接近で同様の上昇があれば、さらなる上値余地の強気要素となる。
マクロのシグナルも同じ方向性を示す。IEAは世界の原油在庫が記録的な速さで減少していると警告する。スイスのUBSは、在庫が5月の終わりまでに76億バレルの過去最低水準に近づく可能性を指摘する。
4時間足では、ブレント原油価格が水平のパラレルチャネル内で推移している。サポートは94ドル近辺、レジスタンスはおよそ115ドル。2月26日の上抜け後、価格は上限バンドへ達したが、0.618フィボナッチ戻しの88ドル付近まで調整した。
その後、価格はチャネル内で上下を繰り返す展開。直近の上昇では0.236フィボナッチ戻し107.68ドルを上抜けた。ブレントは現在111ドル付近で、再び115ドル突破をうかがう動き。
115ドルを明確に上抜いて終値確定すれば、以前の高値119.58ドル付近への上昇余地が開く。この動きはパラレルチャネル全体の上方拡大を示唆。115ドルでの失敗なら、0.382フィボナッチ戻し100.32ドル方向への調整も考えられる。
94ドルのチャネル下限が直近の強力な下値支持。RSIは70近辺の強気ゾーンに入り、短期的な上昇見通しを支持する。
地政学リスクが二者択一の展開を強める。4月に成立した fragileな停戦合意は、地域全体の緊張緩和にはつながっていない。
ホルムズ海峡は依然として封鎖状態が続く。イランは海峡の閉鎖を継続し、米国もイランの港湾を封鎖している。
トランプ大統領の「時計は進んでいる」との警告により、イランとの対話機運は後退した。交渉がさらに決裂すれば、チャートが示唆する上抜けが一気に進む可能性がある。在庫の逼迫と強硬な発言が続く中、ブレント原油価格の次の動意は早期に訪れる可能性がある。

