Blockstreamのアダム・バックCEOは、市場の効率化によりミームコインやスマートコントラクト系トークンなど「エアトークン」の再評価がついに進み始めたと述べ、大半のこれら資産は正当性のない評価に過ぎなかったと主張する。
バックCEOは、Hashcashの発明者であり、ビットコインの最も熱心なマキシマリストの1人である。同氏はこの見解を長年保持してきた。想定外だったのは調整が到来したことではなく、ここまで時間を要した点だと述べる。
バックCEOは5月23日と24日にSNS「X」上で持論を展開した。
同氏の主張の根拠は「3つの欠如」にある。対象とするトークンは保有者にキャッシュフローを生み出さず、実質的なブロックスペース需要も呼び込まない。他の代替手段に対して持続的な競争優位性もない。これらが全て欠ける以上、ゼロより高い価格に合理性は存在しない、との立場だ。
バックCEOによれば、こうしたプロセスは既に始まっているという。同氏は前回の相場サイクルから一貫してこうした見解を表明してきた。現在の再評価は、同氏が不可避の帰結とみなしてきた方向への修正である。
市場動向も同氏の論旨を裏付ける。ビットコイン(BTC)はClarity Actの採決延期を受けて4週間ぶりの最安値を付けた後、米国とイランの戦争終結に伴う相場全体の上昇を受けて急反発した。今週の暗号資産市場総括が示す通り、同じ要因でもアルトコインは持続的な上昇を示せなかった。マクロ環境の追い風をビットコインのみが吸収し、他の多くの資産は恩恵を受けなかった。
バックCEOの診断は、唯一の処方箋へと直結する。大半のトークンが本来的な価値を超えて取引される中で、同氏はビットコインこそ希少性と分散性を備えた資産と見なす。持論は一貫している。「ビットコインを買い、保有し、繰り返す」ことこそ推奨する道筋だ。
この主張は、ビットコイン批判者への対応姿勢とも符号する。今週、同氏はキューバン氏によるビットコイン運用成績への反論にデータをもって応じた。ビットコインを裏付ける論拠を、複数の市場サイクルを通じて示し続けている。
同氏が予見するアルトコイン再評価がゼロまで進むか、どこかで下げ止まるかはなお不透明である。ただし、どこに価値があるかという同氏の立場は揺らいでいない。
