スタンダードチャータードは、イーサリアム(ETH)の2030年末価格目標4万ドルを再確認した。ETHが3月末以来初めて2,000ドルを割り込む局面でも、この見通しを堅持した。
デジタル資産調査部門のジェフ・ケンドリック責任者は、イーサリアムの下落を2001年のドットコム・バブル崩壊時のアマゾンに例えた。ネットワークの内部指標は改善し続けているが、トークン価格が切り離されていると指摘した。
ケンドリック責任者は、ETH価格について2026年末4,000ドル、2030年末4万ドルの目標を再確認した。これらの目標は、顧客向けリサーチノートで示した。
同ノートによれば、ETH建てでの取引件数とロック総額(TVL)は過去最高値付近にある。一方で、本日ETHは2,000ドルを割り込み、2025年8月の過去最高値4,946ドルから57%下落している。
スタンダードチャータードの幹部は、2001年のアマゾン株価暴落について、2018年のジェフ・ベゾス氏の講演を引用してこの乖離を説明した。
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また、アマゾン株は2001年以降、株式分割調整後で約1,000倍になったと指摘した。
さらにケンドリック責任者は、ステーブルコインの時価総額が2028年末までに6倍へ拡大すると予測する。
トークン化現実資産も同期間で50倍となり、イーサリアムが両分野で50%から65%を占める見通し。
イーサリアム価格が2,000ドルを割り込む中、ETH/BTC比率は約0.027と5年ぶり安値となった。
Santimentのデータでは、2,000ドル割れを受けて個人投資家による「押し目買い」注文が急増した。一方、機関投資家の資金フローは逆方向だった。
Polymarketの予想市場では、ETHが年内に1,500ドルを下回る確率が54%と見積もられている。この取引には取引高640万ドルが投じられた。
ただし、ショートポジションの膨張が目立つ。オープンインタレスト増加とファンディングレートの上昇により、約20億ドル規模のショートカバーリスクが生じている。
このリスクはETHが再び2,000ドル台を回復すれば一段と高まる。
ケンドリック責任者のアマゾン式アナロジーが成立するかどうかは、イーサリアムがネットワーク利用をトークン価値の向上に転化できるかにかかる。
長年の強気派だったBankless共同創業者デイビッド・ホフマン氏らも、価値はアプリやレイヤー2に流れており、ETH本体には波及しにくいと指摘する。
