イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏は、従来の長文ブログ投稿を一時中断し、分散型ガバナンスをテーマとしたSF小説を執筆する方針をファーカスターのアカウントで水曜日に発表した。
すでに第1章と第2章を執筆し、個人サイトに公開した。技術的エッセイから、暗号資産ネイティブなシステムにおけるガバナンス実験を題材とした長編小説への転換を示唆する動き。
ブテリン氏はファーカスター上でこの試みを共有。同氏のアカウント「vitalik.eth」が、執筆中の原稿へのリンクを案内する短いメッセージを投稿した。
長年にわたり、ブテリン氏は分散型自律組織、投票方式、パブリックグッズへの資金供給などの協調課題をエッセイで分析してきた。
こうした考察をフィクションへと移すことで、イーサリアムのメインネットのような実社会でのコストを負うことなく、仮想社会上でアイデアのストレステストを実施できる。
この転換は、多くのDAOが投票率の低迷や財務リスク、大口保有者による集中といった、長期的なガバナンス課題に直面する中で行われた。
ブテリン氏はこれまで、二次投票や多元的仕組みによって影響力の集中を和らげることができると主張してきた。物語形式では、これらのメカニズムを架空の都市や危機的状況の中で描写できる。
最近、共同創業者の立場としてイーサリアム財団からの影響力縮小を表明。同組織を広がるエコシステムの「1ノード」と位置づけた。
ファーカスターを使いやすいプラットフォームと評価したことも、中央集権型ネットワークでなくファーカスター上で発表を行った理由だ。
この原稿が完成した小説になるか、公開実験にとどまるかにかかわらず、イーサリアムで最も注目される思想家がガバナンス課題に新たな方法で取り組む機会といえる。
暗号資産コミュニティの読者が各章をイーサリアム改善提案のように受け止めるかどうかは、今後数週間で明らかになる。


